私の名前は[夜雫月]


幼い頃の記憶は無いが

昔からとにかく身の回りに

情報が溢れかえっていた。



人間はもちろん

会社や大きな企業の情報や裏の事。




そんな私を欲しがる者もいれば

気味悪がる者もいた。








そして、私の唯一心を許しているのが

彼[月影蓮]



蓮は今でこそ気の置ける存在だが

出会った頃は最低最悪の存在だった。



しかし、この話はまたいずれ…





彼は情報を処理する者だ。


黒髪・長身・細身で、端整な顔立ちだが

冷ややかな目が、少し恐怖心を誘う。






けど、世の女の子はこの顔に騙される。







「蓮、この件の対象者1人に

メールを送信しておいて。


まぁ、送らなくても、数日後には

ここに来るんだけど。」











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