「雫月、学園から依頼ですよ。」


「ん、デスクに置いといて。」







ここ、聖マリベール学院は

何かに秀でた者だけが

通える学校だ。




運動能力に長けている者

機械に詳しい者

学力が秀でた者


そして私のような

情報力に長けている者や

その処理に長けている者。






皆、生まれもっての才能だ。







だが時折、能力を持たない

一般人が入学してくる事がある。



特に学力に長けている者の

区別が難しく

面接官ですら

見分ける事が出来ないと聞いた。








「面接官から変えれば良いのに」







デスクの資料に目を通しながら呟くと






「学園の不祥事を外に

漏らさない為ですから、仕方ありませんよ。」





と、彼は笑顔を浮かべながら

言葉を返す。












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