「っ!」
息を呑む気配で、そうなんだなと。
その日はそのまま切られたが、同じ時間に毎日かかってきた。
心配してくれてるんだ、離れていてもやっぱり気にかけてくれているんだ、と憎しみが消えかかった。
「お母さん?お母さんだよね?」
幾日かそんな日が続いた後
問いかけにおずおずと返ってきた声は、間違えないようのない母の声。
「ごめんね…。一人で大丈夫?困ったことない?」
困ったことだらけだけど、平気だと泣きながら言った。
叔父夫婦が隣にいたため、家に一人でいたのだ。
叔父達も哀れんでみせても、家に引き取るまではしたくなかったらしく、手助けはすると言って距離をとっていた。
泣く私にごめんね、ごめんねと謝り続ける。