異性とのことは…

母のこと、高校時代のレイプのこともあり怖くて誰かを好きになることが出来なかった。

派手なグループが持ってくる合コンの話しは、なるべく断っていたが、どうしても…という時は一次会だけひっそりと参加してさっさと帰って来ていた。

たった二年間だったけど、中味が濃く充実していたと思う。

付き合うとか結婚とかは、いらない…と思っていた。

「恋愛」して「結婚」しても、それを壊して周りを傷つけてまた「恋愛」するなら、いっそしない方がいい。

私は誰かを傷つけたくはない。

私が受けた傷みを誰かに与えたくない。

そう心の奥深くで誓っていた。


でも、人がどう変わるかなんて、その時の私は判っていなかった。

身を焦がし、胸を締め付けるような恋心。