理解したらしい愛里がぺこりと頭を下げると七瀬やら俺のまわりにいた男たちが立ち上がって頭を下げた。



………キモいんですけど…



「…愛里に近づくなら、俺に許可とってね」



荷物をまとめて立ち上がる。



〔あら~?今ので新の人気も出たんじゃない?〕



え、そんなんで人気出んの?



「愛里、行こ」



「うん」



「じゃーね」



疾風たちに手を振り、教室を出た。


愛里と並んで歩く廊下。



三年ぶりの隣。