会いたいと言っても、断られる。

会いに行っても、疲れている。

電話嫌いの彼の声は、もう3か月も聞いていない。

ただ、毎朝、毎夜、
「おはよう」と「おやすみ」の短いメールが行き交うだけ。


うすはりのグラスの中で、私の気持ちが揺れる。

いつまで、待てるだろうか。

いや、もう、待たずに、次の恋を探した方がいいだろうか。

答えが出せないまま、出さないまま、
彼の甘い声が耳の奥で響くうちは、このままで、

たったひとりで、気持ちを抱えて。