そっと口をつけると、さわやかな香りがやってきた。 それから遅れて、炭酸のやさしい舌ざわり。 緊張がほどけて思わずため息がもれた。 彼は透明の液体が入った、薄い薄いグラスをそっともちあげ、 また少し笑った。