うすい紫に、ぱちぱちと炭酸がはじける。

氷が、からん、と音をたてた。

「どうぞ」

隣に座る彼が、にっこりと笑って私にグラスをすすめる。

マスターは何喰わぬ顔でシェイカーを洗っている。