アタシが病院を抜け出してたどり着いたのは

、アタシの大切な彼の優しさだった……。


「ゆうせ……っ」


病院を出てすぐのところで雄星は

アタシの事を待っててくれたんだ。


「だから言ったのに…後悔するって…」


そう言いながらもポンポンと

頭を撫でてくれた。


「ハルちゃんに一応念のため、言っておくけど
僕は井上さんにキスしてないからね?」


「えっ……?」


「今までのキスは全部したフリ。」


「なっ…何で…」


アタシは雄星の方を見つめた。

雄星は切なげに笑った。