本当はひゅーのところに向かうはずだった。


でも、気付いたら玲美ちゃんのお家にいたんだ。


それはアタシが玲美ちゃんを助けたいって…

守りたいって……そう思ったからだろう。


「待ってて…玲美ちゃん。」


変わらないもの探していた。


それは本当にアタシが探していた物だろうか?

それとも玲美ちゃんが探していた物だろうか?


分からないけど、この心を届けるために…

アタシは今できる精一杯の事をするよ。


「………今いくよ…」


アタシは病院の自動ドアをくぐり抜け、中に

入る。やっぱりここは死の臭いで溢れている。