そして、アタシがやって来たのは

玲美ちゃんのお家だった…。


「お邪魔しまーす…」


アタシは自動ドアをくぐり抜け、

ケーキの甘い香りに包まれた。


アタシがポカーンとしてると深空さんが

アタシに気づいて近づいてきた。


「ハルタちゃん、来てたんだね!」


深空さんは相変わらず優しい笑顔を

こちらに向ける。良かった…元気そうで。


「あの…玲美ちゃん大丈………」


アタシがその続きを言おうとした途中で

深空さんがアタシの口を塞いだ。