「雄星、アタシは……」


その続きを言おうとしたとき、雄星がアタシの

傘を拾ってそっとアタシの肩を寄せた。


「ハルちゃん…もう日向の事は諦めて。」


雄星はそう言っていきなり真剣な顔をして

アタシの方を向くものだから驚いた。


「今更何を言ってるの?
それにアタシはひゅーなんて………」


アタシは思わずうつ向いた。

今、何て言おうとしたんだろう…?


続きの言葉が出てこないや…。

喉がジンジンする。


きっと喉が渇いてるんだ。それだけだ。

アタシがそれを言うのを拒んだんじゃない!