「かっ…可愛いな、この野郎ー!」


アタシはそう言いながら

ホシナの手を引いた。


中の自動ドアを通過すると甘い香りが

ふわぁーっと全体的に香る。


「いらっしゃいませ!」


ケーキを作っているシェフ達が声をあげる。

やっぱりアタシ、ここのケーキ屋さんが好きだ。


「はっ…ハルタっ!!凄いよ凄いっ!
ケーキがいっぱいあるよーっ!」


「うん。それより、ホシナは執事さんでしょ?」


「あーっそうだった!どこにいるんだろう?」