アタシは仕方なくホシナに手を引かれて

玲美ちゃんのお家へと向かった。


アタシの家からそう遠くもない距離に

そびえ建つ大きなお家。


「ここだよ。玲美ちゃん家。」


アタシが玲美ちゃんの家を指差すと

ホシナはとても驚いた表情を浮かべた。


「何か…ここの家だけ住む世界が違う…」


ホシナが中に入るのをちょっとだけ

遠慮しているのだろう。


中々そこから動かない。


「ホーシーナっ!行かないの?」


アタシがそう隣から尋ねるとホシナはグッと

アタシに顔を寄せて、


「行くもんっ!!」


と言ってアタシの手を握った。