「ゆー…」


アタシは雄星の髪にそっと触れた。

柔らかい優しい寝顔で長いまつ毛が綺麗…。


「アタシ、雄星が大切なんだ…」


優しく雄星の髪を撫でた。


すると、雄星のその長いまつ毛は

ゆっくり上に上がった。


急に開いた綺麗な瞳がアタシを捕らえた。


「ハルちゃん…前っ…」


「えっ?」


アタシは思わず自分の席の前を向いた。

すると……


「さーさーやーまぁっ!!」


「はっ…はいいいぃっ!」


げっ…先生だ!いつの間にっ!?

アタシはチラッと雄星の方を見た。