頭の中でリピートされる元の手紙。

やがて、海の夕日についたあたしは酸素を求めるかのように柵に手をついた。



「……ば、バカじゃないの、?何が、何が……ずっと好きだったよ!!何が、愛してるよ!!」


涙が溢れ出てはもう、止まらないの。


「何が……何が、迎えに来る、よ!!
ウソつき。バカ。キザな台詞なんて似合わないからっ!!」


『お前が今この手紙を読んでるということはもう、オレはここにいない』


本当にこの世からいなくなってどうすんのよ!!バカ、本当に……


「ふざけんなっ!バカ!今更、今更もう…遅いのに」


朝は晴れていた空も日がくれるごとに暗くなっていって、本来見えるはずの夕日も雲に覆われてしまった。





「あんたっていつもそれの繰り返しだよね」



そんなとき、聞き覚えのある声がした。