ニナはグラウンドから視線を外しまた、あたしに目を向けた。
なんとも言えない、真剣な表情だ。
「……明後日。」
「……え?」
「……明後日、元くんの四十九日。」
ニナはあたしの目を見つめては離さない。
「元くんの家でやるみたい。美和、来るよね?」
あたしは少し返答に困った。
でも、あたしは心に決めている。
「……行かない、ことにする。」
あたしがそう言うと、ニナは目を細めた。
「……どうして?美和が来てくれたら元くん喜ぶのに…」
「アイツは喜ばないよ。もしかしたら、あたしにはもう会いたくないのかもしれないし。……あたしには会わない方がいいと思うの。」