「え!?みみ、見てない見てない!!ゆ、悠宇を見てたの!頑張ってるなーって!」


適当に言葉を並べてそう言ったがニナにはバレバレのようで……。



「似てるよね……元くんに。」


ニナはポツリとそう言った。


「そ、そうかなー?あんまりじゃない?」

あたしは適当なことを言ってごまかした。
ニナはあたしから視線を外しグラウンドに目を向けた。


「いや、似てるよ。ボール蹴って笑ってるところなんかキラキラしてて元くんそっくり……。」



「そ、そうかなー?あたしはに、似てないと思うけどなー?」


あたしはそう苦笑いしてみせたけどニナは全く笑ってなかった。