「ニナ……帰ったんじゃなかったの?」

そこに現れたのはニナだった。


「うん。……ちょっと図書室で勉強してて。美和は反省文?」



「そ、そうなの。まじありえないよねー。廊下ダッシュしただけで反省文とか……」


ニナはあたしの座っている前の席の椅子をに座りあたしと向かい合わせにして座った。


「ゴリちゃんだからしょうがないよ。……美和、サッカー部見てたの?」


ニナにそう言われピクッと身体が反応した。


「……え!?なんで?」

平常心を保とうとしたけどムリそうだ。


「だって、美和ずっとグラウンド眺めてるじゃん。もしかして………伊月くん?」


その名前を出されてさらに動揺したあたし。