あたしは泣き崩れているおばさんを連れもとの顔を見た。


白い布を取ると、まだ生きているんじゃないかって思う。

声をかけたら起き上がるんじゃないかって・・・


ドッキリでした〜なんて言って笑って元が目覚めてくれるんじゃないかって・・・


悠宇はそんな元の姿を見て、何とも言えないようで


「ふざけんな!もと!俺らずっとこれからも一緒じゃなかったのかよ!・・・もと・・・」


悠宇も目に涙をいっぱいにさせている。


でも、あたしは泣けない。

それは、医者の話のせいかもしれない。


医者の話によると、元はあたしに逢いに来るために急いで自転車を漕ぎそこにたまたま走ってきたトラックに跳ねられてしまった。


それは、紛れもなく・・・あたしのせいだ。