「・・・え?は、はいそうですけど。どちら様で?元は?」

元のお母さんじゃない。

ーーーーー誰?


「救命救急のものですが、大崎 元哉さんが先程交通事故に遭われまして今のところ、この携帯しか証明をするものがなくて・・・ご家族の方ですか?」


ーーーーー!?

今、何て?


「あの、もしもし・・・?」



「・・・元が交通事故・・・?」



あたしは一気に頭が真っ白になり生きてるのか死んでるのかわからなくなった。



「あの、今すぐ病院にーーーーー」


あたしは居てもたってもいられず都内の病院に走った。


嘘だよね?

こんなの冗談だよね?

元が交通事故?

どうせ、軽い怪我だよね?

こんなのたいしたことじゃないって元、笑ってくれるよね?



・・・いつもの笑顔見せてくれるよね?