「ま、大根のお前にしちゃ上出来だったな。」


「えへへ、あやっぱり?あたし才能あるかもね〜」


ははっとおどけてみせると、伊月はブスッとしたよにそんな顔見せんなとつぶやいた。


そんな顔?え?……どんな顔?
あたしそんなにマヌケな顔してたのかな…

それよりずっと聞きたかったことがある。
劇の最後の……




「い、伊月さ……なんで最後……だだ、だきし……できしめ……だき」


「あ?とうとう日本語も喋れなくなったか。」

あたしの隣でぶっと吹いている伊月。



「いや、え、えっと……その…あの…えっと……」


「お前、えっとって2回言ったぞ。…な んだよ、さっさと言え」



「あの…さ、最後どうして……抱きしめたり…したの…?」