「…心配すんなって。オレの本命はお前だけだから───。」


そう、アイツあたしの耳元で甘く呟いた。


それを見ていた女子たちがまた発狂した。


「……///。ふ、ふざけんな!!バカ離せ!!」


「なーに?照れちゃって?可愛いな、お前。」


「なっ///そんなこと言うなバカ…」



緒形があたしの頬にそっと触れた

────その瞬間


その、緒形の手はバシっと叩かれおろされた。



「俺のにきやすく触ってんじゃねーよ、」


ドスのきいた低い声……

その声の持ち主は紛れもなく伊月だった。


お、俺の…って言った!?///


「おー?トモじゃん!!……え!?おま、病院は!?」


「あ?抜けて出してきた。……お前、それ早く脱げ。」