「……────わよ」
「…あ?」
あたしは振り返り大声で叫んでやった。
「それぐらい…やってやるわよ!!
周りのみんなが驚くぐらい、感動するぐらいのもん作ってやるわよ!!!」
「ふっ、大根のくせに」
「う、うるさい!!」
怒れなかったのは、伊月がこの前みたいに笑ってたから。
それと、嬉しかったから。
周りのみんなも頑張ろうと言ってくれた。
あたしを悪く言っていた女子達も緒形に睨まれてか、伊月に嫌われたくないのかわからないがあれから何も言ってこなくなった。
頑張ろうって、思えたのは……紛れもなく伊月のおかげだった。
トゲのある言葉なのにあたしの心を動かす。
なんでだろ……信頼してる、からだろうか。