え?なに。みんなそんなに魔法使いやりたかったのかな……


「全て役が決まったので発表します!!
王子様役が伊月くん。シンデレラが美和。継母役が桃香……────」



……はい?

────いまなんて?



「ちょっ!!ニナ!!なんであたしがシンデレラなわけ!?あたし魔法使いでしょ?」


取り乱したあたしは立ち上がる始末。


「え、美和やるってさっき言ったじゃない。」


「え?さっき!?言ってない!」


すると、緒形が笑い出した。


「悪りーが、もう決定だから!そーゆことで〜オレらは紙提出してきまーす!」


「ちょ!!ちょっと待ってよ!!」



あたしは廊下まで緒形を引っ張った。


「どうゆうことよ!!あたしシンデレラなんてできないから!!」


「はぁ?今更無理言うなよ。オレだってな、ニナちゃんとシンデレラやりたかったんだぞ?そこを伊月と譲ってやったんだ、感謝しろ。」


は、意味わかんない。