「大切な人をなくしたあたしの気持ちなんてあんたにはわかんないよ!楽しく、のうのうと生きてる悩みのないあんたなんかには!あたしは、みんなの前では強がってるけど本当はそうじゃないの!あたしは、弱いの!!」


ヒステリックにそう叫ぶあたしにビクともせず冷血王子は聞いている。


「楽しく、のうのうと生きてる?悩みのない?」


冷血王子は急に顔を怖ばせた。


でも、今のあたしにはそんなことに構っていることなんか出来なくて。


「美和っ!!」


そのとき、悠宇とニナが現れた。



「悠宇、ニナ……」



「美和、悪かった。今更こんな手紙ーーーーー」


「……元も、あたしと同じ気持ちだったよ、?」


拭いても、拭いても止まらない涙。


「……ごめん。俺知ってたんだ。」



悠宇いきなりそう言った。