「……っ痛って。」

冷血王子は痛そうに頬に手をおいた。

そんな姿を見て、あたしは一瞬怯んだけどもう止まらない。


「あんた、何よ。あたしのことバカにしてんの!?」


怒りか、悲しみかわからない。


「バカにはしてないけど?…ただ、そんなことして何か変わんの?」


冷血王子の言葉が胸に刺さる。


変わらない。変わらない。
泣いたって、叫んだって、何一つ変わらない。


いつも、冷血王子はあたしの核心ばかり当てる。

だから、あたしはもっとムキになってしまう。


「あんたなんかにあたしの気持ち
なんて絶対わからない!!」





「あぁ、わかんねーよ!
お前の気持ちなんて」