そっと布団から出て、洗濯機の近くに置いてあるカゴの中身をあさる。 ……あった。 健司の方へ歩いて黙って渡す。 「おーっ!これこれ、ありがとなっ」 「ちゃんと探してよね」 「ほいほーいっ」 私のこの曲がりくねった性格も、健司には通用しないみたいで、笑顔ではね飛ばされる。 再び布団に入り、目を瞑る。