「…もう、知らない。」



冷静になった私は服を再び着て、ベッドから出る。


そのままキッチンの方に行こうとしたら、健司に腕を掴まれた。



「どこ行くんだよ」



怒り口調で言われる。



「どこって…」


「アイツのとこか?」


「は?」


「先輩か?」



……その顔はどこか不満げで。

私はなんで健司がこんな顔してるのかわかってしまった。



「もしかして…妬いてた?」


「……はっ!?」



今度は真っ赤になる。