次の日、あのまま健司と話さないまま会社に行く。

…メールぐらいしとこうかな?いやでも…



「ア~キ~、聞いてよ~!」


「南」




泣きそうな顔で駆け寄ってくる南。

この様子だと、どうやら昨日の人は上手く行かなかったようだ。



「昨日デートどこいくのかと思ったら、速攻ホテルだよ!?まじありえない!そいつ殴って帰ってきた!」



あちゃー…。

南はスタイルも見た目もバツグンにいいから、そういうの目当ての人は今までに何人もいる。



「はーあ…」


「まあ、元気だしなよ…。行こ?」


「どうした?」


「「上川先輩っ」」



私と南の声が揃う。


南なんか頬をピンクに染めている。
…こいつ、次のターゲット上川先輩にしたな。



「おはようございます」


「はよ」


「先輩と朝会うの、珍しいですね。」


「そうか?」


「はいっ…」



上目遣いしちゃって…。

まあいいけどね。