それに、家に帰ると見える笑顔が今ここで見れた。

それが何だか久々で、心がポカポカした。



「…行こ?」


「おう!」



2人で並んで歩き出す。

さすがに大の大人が手を繋ぐ訳ない。


でも…



「健司、近い」


「いーじゃん?」



ぴっとりとくっついている健司。

本当…自分勝手なんだから。