「ねぇ、亜美。もうすぐ前田先輩引退しちゃうんじゃない?」
先日の遠征の話を、またまた真美に報告していた。
係りの仕事で弘樹がいない隙を狙って。
弘樹にはなんだか聞かせたくない話だから。
それに真美も弘樹がいるときにはこの手の話は絶対にしないし、ちゃんと分かってくれてるんだと思う。
「うん。そうなんだよ。小百合先輩も前田先輩も引退しちゃうんだよね」
「先輩が引退するののそんなに嫌?」
私の寂しいという感情に、言わなくても真美は気づいてくれる。
「……///やっぱ先輩達いなくなるのは寂しいじゃん///」
はっきりと答えるのは少し恥ずかしい。
「何顔赤くしてんの?そろそろ前田先輩が好きってはっきり認めなよ」
好きかもしれないとは言っていたけれど、はっきり好きとはまだ認めていなかったから。
「だってよく分かんないんだよ。ただね、先輩が小百合先輩と楽しそうに話していたりするを見ると、なんか辛いんだよね。なんか、こう、胸の奥が締め付けるような」
この違和感とも、向き合ってきたつもりではあった。
けど、私1人ではやっぱり答えなんか出てこなかった。
だから、あと一押し、誰かに背中を押してもらいたかったのが、実際のところ。
先日の遠征の話を、またまた真美に報告していた。
係りの仕事で弘樹がいない隙を狙って。
弘樹にはなんだか聞かせたくない話だから。
それに真美も弘樹がいるときにはこの手の話は絶対にしないし、ちゃんと分かってくれてるんだと思う。
「うん。そうなんだよ。小百合先輩も前田先輩も引退しちゃうんだよね」
「先輩が引退するののそんなに嫌?」
私の寂しいという感情に、言わなくても真美は気づいてくれる。
「……///やっぱ先輩達いなくなるのは寂しいじゃん///」
はっきりと答えるのは少し恥ずかしい。
「何顔赤くしてんの?そろそろ前田先輩が好きってはっきり認めなよ」
好きかもしれないとは言っていたけれど、はっきり好きとはまだ認めていなかったから。
「だってよく分かんないんだよ。ただね、先輩が小百合先輩と楽しそうに話していたりするを見ると、なんか辛いんだよね。なんか、こう、胸の奥が締め付けるような」
この違和感とも、向き合ってきたつもりではあった。
けど、私1人ではやっぱり答えなんか出てこなかった。
だから、あと一押し、誰かに背中を押してもらいたかったのが、実際のところ。