「亜美ー、クラス分け見た?亜美はね……」


「まだ待って。今から見てくるから」


校門で立ち止まっていた私は、気付けば遅刻ギリギリの時間になっていた。


慌てて教室に向かうと、すでに真美が登校していた。


教室の黒板には、今年のクラス分けが書かれているみたいだった。


自分で見たいから、真美の言葉を慌ててとめた。


えっと、私は……また2組だ。


真美と弘樹は?


そう思って、2人のクラスもすぐに確認した。





あっ……


「今年も一緒だからな」


「そうだよ。今年も一年楽しく過ごせそうだね」


2人のクラスを確信したと同時に、いつの間にかその2人が私の側までやってきていた。


「そうみたいだね。よかった2人と一緒で安心した」


心底、安心した。


だって、1年生のときは、ほとんど2人と過ごしたから、2人と離れることは正直不安だった。


他の子たちと仲良くできるのか不安でもあったから。