「葵ーー…離れても忘れないでね⁈」
そのあと、無事高校合格。
あたしはお父さんと市内にでることにした。
そんで今日が出発の日。
入学式を来週に控えた、余裕をもった旅たち…とゆうのは建前で。
本当は…お母さんに追い出されたから。
おとうさんは人がよすぎるとゆうか、
はっきりしない優柔不断なタイプで
あたしは優しくて好きなんだけど。
正反対のお母さんには限界だったみたい。
でも、送り出しくらいきてくれても
良かったのに。
あたしは空を見上げた。
面白くないくらいに青い。
ま、お母さんとの思い出なんて
ないけどね。
「葵、そろそろいくぞ。」
あたしは電車がきそうなギリギリのライン上から大きく下がる。
空をみてたから体がよろける。
「わかったお父さん。…あ、みんな元気でね。」
「葵…ふふ!やっぱ葵だ!アッサリしてて葵らしい!」
褒められたんだよね?
あたしは「ありがとう」と一言いって市内行きの電車に乗り込んだ。
あんまり混んでないっぽい。
「葵。」
あたしはお父さんに呼ばれて奥にはいる。