なーんてね。
よくある恋愛ストーリー
じゃないんでね。
傘だって普通に持ってるし。
てか、朝から降ってたし。
持ってない方がおかしいでしょ。
「ヤベー、傘持ってきてねーし。」
えっ?
ありえなくね?
朝から降ってたんだよ?
もし、これが恋愛ストーリーだったら
入れてあげるんでしょうけど、
私の場合は入れない。
だって、
そんなの自分がいけないんじゃん。
「ねぇねぇ、ちょっと傘かして!」
「おまえ、
人の傘借りんなよ。」
「こいつ、うちのクラスなんだけど、
全然しゃべんないし。
少しは役にたってもらわないと。」
「でも、おまえが傘借りたらこいつの
傘ねーじゃん。」
早く帰りたいんだけど。
「はい。傘、あげる。」
「おっ、マヂで?ほらな!
少しは役にたってくれて
ありがとさん!」
「マヂかよ。
おまえ、ちゃんとお礼言えよ。」
「はいはい。サンキュー。」
「まったく。もう行くぞ。」