~憧れるあの人~
憧れる人は、誰でもいると私は思います。
つい最近まで色んな、男を好きになって適当に遊んでる私にはこんな感情を抱く様な資格は無い。
でも、初めて"恋"と言う感情と失恋という感情を学べました。
好きなのに、好きなのに届きそうで届かなくて・・・
苦しいけど、辛いけど、好きで好きでたまんなくて・・・
私の、過去と未来についてこれから振り返ろうと思います・・・
・・・一年半前・・・
「っあ、まただよ・・あいつ・・・」
ひそひそと周りの女子達が、こちらに視線をぶつけてガン見してくる・・・
「気分悪い?」
「別に・・・」
この人は、五人目の彼。
相手も、相手で私と暇つぶし程度の付き合いしかしてないと思う・・・
でもいい・・・
何故か? 私も、同じことをしているから。
「今日も、家来る?」
「何でもいい・・・」
「じゃあ、泊まっていく?」
「・・・うん・・。」
毎週金曜日は、いつもこんな感じ・・・
夜の、11時を過ぎると・・・
「・・ぁん・・・」
「もっとヤってもいい?」
「・・・」 コクリと、私は頷いた。
こうして、体を重ねる事でしか、"愛" と言うか何と言うか・・・
感情は分からなかった・・・
・・・次の日の朝・・・
「シャワー貸して」
「良いよ」
こんな会話しかしない・・・
普通の、恋人だったらもっといっぱい話したりするのだろうか・・・
でも、これが今の私・・・
自分をこうした様にしか愛せない・・・
・・・帰宅・・・
「ただいまー」
家と、学校での性格は一変する私・・・
何故か?
真面目ぶんなきゃ、親に暴力を振るわれるからだ・・・
一様こう見えても、塾に行ってるし・・・
ピアノもちょっとだけ習ってた・・・
「お帰り。どこ、行ってたの?」
「っあ・・・ 友達ん家」
「誰なの?」
「母さんたちには分かんない人・・」
「そう・・・」
私ん家は、一応母子家庭・・・
父さんは随分昔に他界したとか・・・
「あら、今日は塾じゃないの?」
「しまった・・・忘れてた・・」
「まだ、間に合うわよ?」
「っあ、うん」