図書室で渉と会わなくなってもうすぐ1ヶ月が経とうとしてた。






『もう代わってもらってた分、当番やったんだからいいでしょ?』





他のクラスの子にそう言われ、明日からは自分の当番の日は図書室へ行かなくちゃいけない…






渉の顔も声も…忘れかけてきたけれど…





図書室へ行くのはまだ辛かった…





明日…学校サボろうかな…





そう考えながら、日直だった私は書き終えた日誌を職員室へ置きに行く為、階段を降りて行く。







職員室で担任へ日誌を渡して、帰ろうとした時だった。






ガラッ









「―ッ。」







渉が職員室へと入ってくる。渉の隣には渉の担任の姿。







渉も私を見て驚いた顔をする。









私を見て何か言おうとしたのか、閉じてた口を開いた。