ショッピングモールの中にある小さな広場のベンチに座った。 駿の右手にはコーヒー、私の左手にはココアがある。 それを飲んでいるだけで、特に話もしなかった。 「はぁ・・・」 隣にいる駿がため息をついた。 「ため息をつくと幸せが逃げるって言ったのは駿なのに?どうしたの??」 駿は開いている左手で顔を覆い、私に聞こえるか聞こえないかぐらいの声で呟いた。 「やっぱダメだな・・・」