ピッチャーが構えた。



同時に洸もバットを構える。



ピッチャーが第二球を投げた時、私は叫んだ。



「思いっきりバットを振って!!!」



「奈緒!?」



隣にいたアズは、突然の事に驚いて私の名前を呼んだ。



それでも、私は洸から目を離さなかった。