「めずらしいわね・・・奈緒ちゃんがあの日以来うちに来るのは・・・」 「突然お邪魔して、申し訳ありません」 「今日は、どうしたの?」 私は、チラッとリビングの隅に飾られている駿と駿の家族の写真を見た。 そして、視線をおばさんに戻してこう言い放った。 「今日は、駿に話があって来ました」 おばさんは驚いた顔をしたが、すぐに戻って「いいわよ」と言ってくれた。 私は、駿の仏壇がある和室へと足を運んだ。