「前に進まなきゃって、思ってる」



そう言って俯くと、頭に温かいぬくもりを感じた。



「そう思えてんなら大丈夫だ。きっと前に進める」



その言葉はジーンと心に染み渡り、私の瞳に涙を溜めはじめた。



「あり・・・がとう」



尚樹は何も言わず、ずっと頭を撫でてくれた。