そう思っていると洸がポツリと呟いた。 「奈緒の夢は何?」 「夢は・・・駿との約束。甲子園に連れて行ってもらうこと・・・だったけどもう叶わないよ・・・」 「・・・俺の夢は、甲子園に行くことだ」 その言葉にビックリして、俯きがちだった顔を上げた。 見上げたときに目が合った。 「だから、奈緒の夢を俺が叶える」 その言葉にさらに驚いた。