あれから
翔と私は入退院を繰り返していた

それで今は
二人で初めてあった桜の木の下に居る寄り添いながら

「ねぇ覚えてる?翔」
「ん?
なにがだ?」

「私たちが初めてであった時の事」

「あぁ」

あのときあなたに出会っていたから
私は変われたんだと思う

「あのときはありがとね?
私を救ってくれて」

「当たり前の事をしただけだ」

ちょっとだけ
翔が照れてる

でもこんな事を言ったのはもう分るから
もう私は長くない

自分でわかる

「もう私は長くないから
今までありがとね?


バイバイ」

そう言ってふらっとしたと思ったら
意識が無くなってた