5分待っても帰って来ねえ
もしかしてあいつ

走ろうとしたけど

「クソッ」

俺は走ると直ぐに発作が出る
俺も走ったら共倒れだ

こんなときに走れないなんて


速足で下に行くと

「!!」

茜が花壇に腰掛けて
苦しそうに息してる

よかった
薬持ってきて

俺は駆け寄って

「茜。大丈夫か?」

「しょっハァう」

苦しそうに俺の名前を呼ぶ茜を見てると何でもっと早く来てやれなかったんだと思う

「あかね?
薬飲めるか?」

コクン

茜がうなずいたのを確認すると

飲ませた
茜をお姫様だっこして

部屋に連れて行って少し寝かせると

落ち着いたみたいで

「翔。ごめんなさい

迷惑かけちゃって」
「ホントだな
でもな茜?

迷惑かけられんのはいいんだ
でも、茜が苦しむのを俺は見たくない」

「うん」
「だからもうこんな事すんなよ?」

「はい」

こうして無事?引っ越しが終わりました