ボクは必死でキミのミゾオチから溢れる血を止めようと圧迫した。




死んで欲しかったわけじゃない。




ただ・・・・ボクのものになって欲しかっただけなのに。




キミの顔色はみるみる内に白みを増していった。




「あ・・・」




キミは痛みに堪えながらも抑えているボクの手をキミの腹から放した。




すごい力で。




ボクはただ・・・




キミが死んだらキミはボクのものになると思った。




死に瀕した者は助かるために、助けて貰うために、嘘をも言うと思っていた。