めくの家は電気がついていなかった。どこいってんだ?


まさかっ!!



俺は走った。全力で走った。学校まで走った。


もしかしたらまだ裏庭にいるのかもしれねぇ。無事でいてくれっ


「めくっ!」


裏庭にやっぱりめくはいた。だが反応がない。


「めく!起きろ!」


俺はめくの体をゆすった。するとめくの目がうっすら開いた。


「優、也?来て、くれたんだ…」


「なんでいるんだよっ!」

「待ってたんだよ?」


「とにかく家戻るぞ!」


「嫌っ!まだ気持ち言えてない!」


「は?」



「あたしっ」