『はい…。私も、何度も呼ばれたかったです』


舞は、本当に嬉しそうな顔をする。


そんな顔をする舞をみるのは悪くない。


「ほら、帰るよ」


スッと、舞に向かって手を差し出す。


『え?』


差し出した俺の手を不思議そうに見つめる。


おそらく差し出した理由の意味を分かって無いんだろう。