俺は、本当に最低な男だ。 俺の時はあんなに強引に言わせようとしたのに、自分が呼んでほしいと頼まれた時は呼ばないとか卑怯すぎる。 あの時はちゃんと呼んでくれた彼女さん。 それなのに俺は今更、と言い訳していた気がする。 『さ、早く帰りましょうか!』 無理して明るくふるまっているのなんか見え見え。 そうしたのは、他でもない俺なのだから。