『そしたらですね、木下君が私の頭を撫でながら褒めてくれたんです!』


不意に彼女さんから聞かされた男の名前に勿論のように反応してしまうに決まってる。


それも勝手に人の彼女に触れたみたいだし。


ここは、その男とどんな関係か聞きだすしかない。


彼氏として、気にならないわけが無いし。


「その木下って、どんな奴?」


『木下君ですか?木下君はとても優しい方です。私の事何かと気にかけてくれるんですよ』