「嘘。滅茶苦茶うまい」


『お世辞は良いですよーだ…』


先ほどの言葉が頭の中に木霊している私にとってその言葉こそが嘘に聞こえた。


「お世辞じゃないって、ホントにうまいと思うし、自分で確かめて見れば?」


そう言って、佐藤君は私にキスをした。


『っん…』


「どう?上手いでしょ?」